活動状況

平成24年活動内容

1 支援事業の実施に関する事項

(1) 特定非営利活動に係わる事業

 @「シェムリアップ州教員養成校における、焼却炉の設置や生ごみの堆肥置き場造りを通して自然循環型教育の推進と環境整備」

ア 事業内容

  支援活動を通して従来より交流のあるシェムリアップ州教員養成校内に焼却炉と生ごみや草木等を堆肥化するのを目的とする堆肥置き場の建設をした。さらに、これらを活用して校内の環境美化に努めたり菜園での野菜作りを充実させるなどして、養成校の学生を対象とする自然循環型環境教育の推進を図ってきている。

イ 対象地域(カンボジア王国シェムリアップ州シェムリアップ市)

  支援対象であるシェムリアップ州の教員養成校は、2010年に校内に苗木センターを建設し、引き続き2011年度にその拡張整備事業を支援事業として実施してきている。本年度は、それら支援事業の発展事業として位置づいているものであり、当校の教育方針に則り、全学あげての協力を得て推進できている。

ウ 実施状況

  4月 事業開始の指示

  6月 堆肥置き場・焼却炉工事の開始

  7月 法人スタッフ6人現地派遣:工事の進捗状況の確認、養成校において循環型環境教育に関わる授業実施

  9月 堆肥置き場・焼却炉工事完了

  10月 本法人スタッフ3名現地派遣:焼却炉・堆肥置き場の活用状況の確認

  1月 本法人スタッフ4名現地派遣:自然循環型環境教育ワークショップの実施

エ 事業に関わる経費

  事業費:1,258,993円

     内 公益信託愛・地球博開催地域社会貢献活動基金より1,000,000万円


学生たちの焚きつけ当番活動

焼却灰の散布作業

焼却灰・堆肥を活用した実習園

  A「カンボジア貧困村の子どもたちへの支援者養成プログラムの実施(2年次)」

ア 事業内容

  昨年度に引き続き当地のコミュニティーセンター内に建設した炊事場を活用して年間15回の雑炊給食を実施した。その間、子どもたちには歯磨き実地指導やマジック公演を行ったり、当事業の運営スタッフである地元の青年グループとは随時村づくりや人生設計に関わる研修会を実施したりしてきた。その流れの中で、青年たちの自主活動としてのナマズ養殖事業が展開された。

イ 対象地域(カンボジア王国シェムリアップ州アンコールクラウ村)

  当地域とは、2010年度のアンコールクラウ小学校の校舎建設を通して以来の関わりのある地域で、本法人がカンボジアを理解し支援活動をする上での指標となっている地域でもある。

ウ 実施状況

 4月 本年度第1回の給食開始

 6月 コミュニティーセンター内の遊水池を利用してナマズ養殖の開始(稚魚7s)

 7月 本法人6名現地訪問:給食事業参加、青年との研修会

 10月 本法人スタッフ3名現地訪問:給食事業参加、青年との研修会

 1月 本法人5名現地訪問:給食事業への参加、本年度15回をもって終了

    ナマズの捕獲、野菜の植付け作業への参加

エ 事業に関わる経費

  事業費 560,917円

      内 アジア生協協力基金より 500,000円

        蒲郡国際交流協会より   50,000円 


ミニトマトの種蒔き

養殖ナマズの捕獲

給食事業運営支援の学生・青年

B「小学校児童を対象とした雑炊給食活動に必要な「改良かまど」と覆い屋建設及び菜園づくり、栄養教育プログラム」

ア 事業内容

  2010年度に本法人支援事業として教室棟を建てたアンコールクラウ小学校に熱効率のよい改良かまどを2基と覆い屋を建設し、5回の雑炊給食を実施した。実施運営にあたっては、昨年度と本年度、クラウ村コミュニティーでの給食実施に携わってきている地元青年や村人にお願いし、同様の方法と内容で実施した。また、食材補助としての野菜の確保のために、保護者の協力を得て校内に2aの菜園を開墾した。さらに、日本から持参した紙芝居を使った教材や歯磨き実地指導などの健康教育に関わる授業も実施した。

イ 対象地域(カンボジア王国シェムリアップ州アンコールクラウ小学校)

  アンコールクラウ小学校(児童数690人)は、2010年度の教室棟建設を皮切りに、教材教具の寄贈や教育活動の実地指導など常に交流を保ってきているがっこうであり、子どもや先生たちはもちろん、保護者とも親交のある地域である。

ウ 実施状況

 4月 事業開始の指示(アンコール遺跡保存機構への建設許可申請)

 7月 本法人スタッフ6人現地訪問:進捗状況の確認(申請許可下りず工事未着工)

 8月 許可下り工事の開始

 9月 覆い屋・かまど完成

 10月 本法人スタッフ3人現地訪問:第1回の給食実施 健康教育ワークショップ

 1月 本法人スタッフ4人現地訪問:給食への参加、歯磨き実地指導

エ 事業に関わる経費

  事業費 631,067円

      内 今井記念海外協力基金より 430,000円 


完成したかまどと覆い屋

校庭内造成された菜園

歯形模型を利用しての歯磨き指導
C 「貧困村のこどもたちを対象にした移動式雑炊給食プロジェクト」

ア 事業内容

  2011年度アンコールクラウ村コミュニティーセンター内で実施してきた経験を生かし、雑炊給食用器材を本年度購入した運搬車輌に積みこみ移動給食を3小学校で計10回実施した。特に、かまどの設置がない小学校2校ではレンガ積みをしての仮設かまどを造って対応した。運営スタッフは、昨年度からお願いしてきているアンコールクラウ村の青年有志によって支えられた。

イ 対象地域(カンボジア王国シェムリアップ州)

  ・アンコールクラウ小学校(アンコールクラウコミュニティーセンターからの距離2q)

・ワットスラッロムチェイ小学校( 同 約8q)

・オーマヌーッス小学校( 同 約20q)

ウ 実施状況

  6月 事業開始の現地への指示

  8月 運搬車輌バイク125ccと荷車購入

  10月 本法人スタッフ3名現地訪問:アンコールクラウ小学校、ワットスラッロム小学校の移動給食に参加、健康教育ワークショップ(紙芝居)の実施

  1月 本法人スタッフ4名現地訪問:アンコールクラウ小学校、ワットスラッロム小学校の移動給食に参加、健康教育ワークショップ(歯磨指導)の実施

エ 事業に関わる経費

  事業費 290,370円

      内 公益信託アドラ国際援助基金より280,000円


移動用運搬車輌

レンガ積みをした仮設かまど

配膳用鍋に移された雑炊

D 手品公演・手品指導を中心とした国内福祉・奉仕活動
本法人メンバー3人を中心として介護施設・学校・公民館等で、さらに祭礼・文化祭・クリスマス会などの行事に計39回の公演及び指導を行い多方面からの要請に応えることができた。

月別訪問回数
    4月(4) 5月(2) 6月(3) 7月(5) 8月(3) 9月(1)
    10月(1)  11月(5)  12月(10)  2月(2)  3月(3)